援
お金が欲しい。
こんなにお金を必要とする日が来るなんて。ってくらいに今、すごくお金が欲しい。
高校2年生で日雇い2万なんて、ろくな仕事じゃない?仕方ないじゃない。なぜそこまでお金が欲しいか、どうしてこんなに、この場所に居たいと思うのか。他に居場所が無いから。
どうしたらここと、自分をつなぎとめておけるのか、わからないから。
ある、子どもたちの居場所と言われ大々的に取り上げられるところ。
わたしはそこに、歴史を感じた。
昔からある、地域に根付いたその繋がりと、今わたしが、手放したくないと感じているのと同じような、安心感を感じた。
ここしかない、ここがいい、。
すべての子どもがそう思うというのは違う。どんなに取り上げられて、良い所だと実証済みの場所でも、そう。
居場所を失った時、何もかも失いかけている時に、受け入れてくれたところが、一番の子どもの居場所で、しかもやさしくしてくれる大人が居たら、そこが「家」になって、そこが「帰る場所」で、そこしかないの。
どうしてそんな簡単なことも分からないんだよって、苦しくなる。
なんて言われたって、どう言いくるめられたって、ちゃんと受け止めてくれる人は限られてるし、ちゃんと、助けてくれる人だって限られてる。
ここに居たいから、何があったって誰にも何も言われないように学校にもちゃんと言ってるし成績だって上げてるし、進路も決めてるし勉強もしてるし、いろんなこと考えていろんなことに首突っ込んでいろんなこと頑張っていろんなひとの役に立とうと、頑張ってるのに。
そしたら時間が無くなって。
バイトするのって、市役所に行くのとセットだから、結局、市役所に行かなくていいように、個人的にお金がもらえるところに行っちゃう。
お金が欲しい。
一銭だって、自分で使わないから。
居場所を失いたくない。
ひとりじゃないなんて
嘘ばっかりいう人が一番きらい。